地震のP波とS波っていったい何?なぜ時間差でやってくるの?

地面の揺れの記録

地震について学習すると、上のような図が登場し、地震は速さの早いP波によって、初期微動という小さな揺れが起こり、その後、P波よりスピードの遅いS波によって、主要動という大きな揺れが発生します。と説明されます。

理科は暗記だ!!という暗記星人にかかれば、そのまま覚えておこうってことで丸暗記し、テストの時にどっちがP波でどっちがS波だったかがわからなくなったりするのだろうが、なぜP波と呼ぶの?なぜS波って呼ぶの?というのが、気になって夜も眠れないのであります。

そこで、地震の揺れ方の規則性について基本的なところを確認していこうと思います。これを読めば、なぜP波が速いのを納得してもらえるのではないかと思います。

地震の波の伝わり方

地震は震源で岩石の破壊が始まり、四方八方にほぼ同じ速さで揺れが伝わっていく。P波もS波も同時に伝わり始めるが、P波の方がスピードが速いため、先に到達し、S波は後から到達する。P波、S波という名前は、この到達する順番から名付けられている。

P波のPは、第一の、最上位の、首位のを意味するPrimaryに由来する。そして、S波のSは、第2の、地順位のを意味する、Secondaryに由来する。

P波、S波の名前の由来を押さえるだけで、どちらが一番目に到達し、どちらが二番目に到達するかを間違う心配はもうなくなった。

そうだとしても、同じ地震の波の中に、早く到達するものと遅く到達するものがあるのはなぜか?という疑問が次に湧いてくる。